2019年12月 子育て応援券を使用できるようになりました

のんな保育園は、杉並区の応援券事業者として登録されました。一時預かり保育をご利用の方は、杉並区の子育て応援券を使用できます。

2019年12月 のんなだより🎄

今年は冬が来るのが遅いのかと思っていましたが、このところ”本当の冬だ”と思える日が多くなって参りました。

お子達は外を見て「あめざーざー!」と散歩に出られないことを残念がっているようです。雨の日以外は戸外に出て冬の冷たい風に負けず、自然観察(木の葉や木の実の色の変化、どんぐり拾い)をしたり、ボール蹴り、砂遊び、ブランコ、滑り台などで元気に過ごしております。そして友だちとの交流(他園の園児たちとの摩擦も含め)も経験し、たくましくなりつつあります。

先日一時保育で3歳のおしゃまな女児(Aちゃん)が来園しました。すぐにおままごとコーナーからお人形を抱き、そばに寄ってきた1才児のB君に

「あなた、お父さん!」

B君「・・・」

Aちゃん「ハイ、お父さん、赤ちゃん(人形)抱いて」

B君「・・・(赤ちゃんを抱く)」

Aちゃん「たくさんお買いものしたから重いわ!重いものはお父さんが持つのよね~」

するとB君、サッとAちゃんが持っていた荷物も持ち、Aちゃんの後を付いて歩くのです。とても嬉しそうに・・。

B君は友だちが持つものが欲しければ奪ってしまう時期ですが、その日ばかりはAちゃんの良き夫役を演じておりました。その後、いつも冷静に振る舞い、他とは群れないC君がAちゃんの後を笑顔で付いて歩き、同じことをして声を出して笑うほど楽しそうにしていたのです。

Aちゃんの、初めての場で初めての友だちとすぐに仲良くなれる、物怖じしないところが1歳児にとっては魅力的だったのでしょう。

後日、Aちゃんがしたままごとを真似る児が増えています。

子ども同士が影響し合う学びは、教えられるものではありません。興味、関心、魅力を感じる環境がいかに大切か知らされました。

スタッフが通勤電車で聞いた小学校(私学)2年生くらいの女児の会話です。

A:私保育士になりたいのよね~

B:でもさー保育士ってお給料安いんでしょ。月18万だって。18万だとさ、私たちの学校に払うのは1年に100万だからぁ・・生活やっていけるかな~?

A:そーだね~・・

耳をダンボにして聞いていたスタッフは「え!?これが小学生の会話?」と思いながら「私、保育士ですけど・・保育の仕事はすてきよ~だって人が乳児期に受けた保育の質によって人生変わっちゃうくらい影響があるのよーだから私頑張ってるの・・。それに日々こども達の成長がみられて、毎日早く会いたくて出勤するのが楽しみなのよ。こんな仕事って他にあるかしら?」と伝えたかったけど、ニヤニヤ笑って電車を降りたそうです。

確かにニュースでは連日、保育士不足、低賃金がその理由だと言われているので小学生(低学年)でも知っていますよね。

子どもたちはひとり一人、性質や発達が異なるので、保育士は観察力や洞察力など高い能力が求められるのに、社会的には高く評価されない仕事であり、50年続けてもこれで完璧、ということはなく、一生学び続けなければなりません。ですが、その分魅力があり、最高の仕事ですから、小学生さん!ぜひ保育士になって下さいませ。

園長 原田京子

2019年11月 のんなだより🌰

先月は一年で一番爽やかな月という私のイメージとは裏腹に、次々に来る台風が爪痕を残し、日本中を悲しみで包みました。繰り返し被災された方々を思うと心が痛みます。私も園近くの神田川の水位が気になり、眠れない夜を過ごしました。

雨上がりに神田川沿いを歩くと〝桜もち″の匂いが..いや、桜の葉の香りです。芽吹く春ではなく、今散りゆく葉からも良い香りが放たれるのだと愛しく、感動し笑みがこぼれました。

先月は雨の多い月でしたが、それでも戸外に出られる日は少しでも散歩に出るようにしました。

金木犀の甘い香りを嗅ぎながら神田川沿いに行き、電車に〝バイバイ″しながらきれいに色づいた落葉を拾ったり、どんぐりを拾ったり、なぜか小枝だけを拾う児がいたり、川沿いに植えられた花を愛でたり、その花に誘われたチョウチョや虫を見たり。道の端に吹き寄せられた枯葉を踏みしめ、その音を喜ぶ子供たちは、探索活動を楽しみながら知的好奇心も触発されているようです。川沿いを行きかうおじいちゃまおばあちゃま達が優しく声を掛けて下さると、笑顔で「ばいばーい!」と応えたり。公園では他園の児達にごあいさつ。お兄ちゃんに順番を譲ってもらい「ありがとう」と言って滑り台を楽しんだり。それはそれは学びの多い園外保育です。

砂遊び道具を持ってどっかり座り、砂いじりに没頭している時に、他児に邪魔される事もあります。他児との交流の中で心地よい事とそうでない事の経験を通して社会性を学ぶ時、大人の寄り添い方が問われるのだと思います。危険予測行動が未発達である乳児期の児の安全を保障するのは一番ですが、大人の介入により子どもの自発性や主体性を邪魔してしまうこともよくあります。何かが起きる前に教え込みすぎたり、阻止したりしないようにしたいものです。

今月も安全に留意しながら秋の自然に触れ、慣れ親しんだ場所でスタッフと一緒にじっくり遊びます。思い切り体を動かし、特に平衡感覚を刺激するあそびを意識して経験したいと思います。

園長 原田京子

2019年10月 補助金対象施設になりました

のんな保育園は杉並区の補助金対象施設になりました。杉並区在住、保育の必要性の認定を受けた方で、月160時間(週5日×8時間)以上の契約をされた方には、上限30,000円の補助金が支給されます。

2019年10月 のんなだより🎃

晴れた日の空は高く澄み、筋雲やうろこ雲が秋を告げています。

今年は台風が多くあちこちに爪痕を残しました。

台風の後に気温が上がり、プールで水遊びが何度か楽しめました。

初めから水に頭から飛び込む児、しぶきが顔につくのが嫌で消極的だったのに9月には大胆に頭から水をかぶるようになった児。

始めから最後まで「プールは見るもの!」と決め込み、そばで裸足になり笑顔で応援する児。プールに入らなくても足を洗いサッパリした様子。

大人はつい、「プールに入りましょ!楽しいわよ〜」と強引に誘いたくなるのですが、「今日はどうしますか?」ぐらいにしています。いつの日か自分から「入る!」と言ってくれるのを楽しみに…。

先日こんな事がありました。

A君(1才児)が使っていた玩具(手押し箱)を放り、次の玩具で遊び始めた後、B君(1才児)がその手押し箱を使い始めると、A君がやって来て取り合いになりました。引っ張り、引っ張られ、しばらく取り合いが続きます。その間スタッフは危険のないよう見守るのみで介入せずにいると、A君が獲得。B君はスタッフに助けを求めベソをかき始めました。すると、強引に手押し箱を手にしたA君は箱を持ったまま棒立ちで黙り込み、複雑な表情をしたのです。(その間1〜2分だったでしょうか。私にはもっと長く感じられたのですが。)B君を泣かせちゃった! 取ったけど嬉しくない!等、表情の中に見て取れました。すると箱をその場に置いたまま、別の遊びに移っていきました。 B君もその箱を取りに来る訳でもなく、いつのまにかA君の隣にいて、2人だけに通じるらしい宇宙語?で話し楽しげに遊び始めたのです。

欲しい物を手に入れても相手が悲しんだり、本当に自分が使いたかったのか?等考えると使い続ける気にならない複雑な気持ちに心の成長を見ました。

また、取られたB君がスタッフに助けを求めたことから、私たちは子ども同士の争いごとにすぐに介入してしまい、子どもが自分で感じたり考えたり解決したりする力を奪ってしまっていることに気づかされたのでした。

園長 原田京子

2019年9月 のんなだより🍇

いつから夏になったのでしょうか。蒸し暑い雨期の続きで「暑い暑い」と過ごしてきましたがスカッとした暑さは少なかったような気がします。朝夕は微かに涼しさを感じますが、まだ残暑は続くのでしょうね。子どもたちともう少し水遊びを楽しみたいです。

夏休みにおじいちゃまおばあちゃま宅へ行ったり、避暑地に旅行したりといつもと異なった経験ができたご様子を伺いました。私どもスタッフも夏のセミナー、研修に参加してその内容をスタッフ間でシェアしているところです。その中の一つを簡単にご紹介します。

汐見稔幸先生(前白梅短期大学学長)のセミナーより

AI社会の到来によりこれからの時代に求められる”知性”について

1.答えの見つかっていない問題をワイワイ話し合いながら創作する知性

2.私と私たちが問題解決の先頭に立つ知性

3.絶対に戦争はしないという知性

4.どうすればうまくいくかワイワイ議論する知性

5.身体を使い身体で覚えることが好きという知性

6.多様な人達と直接かかわり、関係を作るのが好きとという知性

《今までなら自然に身に付く事柄ですが、あえて意識する必要があります》

これ等の知性を育む為、特に乳幼児期に「身体を使うことが大好き!」「自分で考えることが大好き!」「人といる(遊ぶ)ことが大好き!」になるよう育てること。

その為には”丁寧な保育”(以下)を実践する。

・子どもの行為、言葉から子どもの気持ちを感じとり、その気持ちを満たそうとする姿勢で接する

・子どもを信じ、笑顔で見守る姿勢

・子どもの気持ちを受け止め持続するよう配慮

など

これ等のことを私達スタッフ間で共有し、改めて子どもに謙虚に同等の立場で保育しようと話し合いました。

園長 原田京子

2019年8月20日 アートの時間―浅羽聡美先生(造形作家)といっしょに―

制限のない空間でみんなアーティストになりました!

聡美先生が床を養生したり、絵の具などやハケなどを机の上に用意すると、誰も何も言わないのですが、一人二人と机に向かいペインティングが始まります。

絵の具の容器を持ち、動き、床にこぼして手でこすったり、その上を踏み足跡を付けたりどんどん大胆になる。その全てを聡美先生は受け止め、作品にしてしまいます。(私達保育者は「子どものありのままを受け止めよう」と言いつつ願いを押し付けたり、絵の具をこぼしたら早く拭くことを優先させようとしてしまいます。)

そんな聡美先生を子どもたちは信頼し、ずっと一緒にいる大人の人として受け止めて一日を過ごしました。

A君は友達がペインティングを楽しんでいる様子、容器から絵の具の液をこぼした様子を興味深く見ていて、午睡後自分からペインティング したいと机の前に座り、真っ白な画用紙に筆を走らせ、満足した様子で作品を壁に貼るよう私に指示したのです。感動です。

初めての経験、新しい環境の中、「やりたい!」とすぐに溶け込む児、「何が起きているの?様子を見てみよう」と慎重になる児、色々な姿があって当たり前。「やる」を選択する児、「今はやらない」を選択する児、それぞれ素晴らしい事だと思います。決して他と同じことをすることが良いことではなく、自分の意志で力で考え行動に自信をつけることを大切にしたいと思います。

ちなみに聡美先生は、無理に誘わず、煽らず、教え込まず、危険が無い限り止めず、過剰に褒めない。大人は”きっかけ”をつくる存在。既成の価値観を持ち込まなければ誰もが創造的に表現できる。ゴールが無く、評価を受けなければ否定は生まれない。と常に仰っています。

のんな保育スタッフもこの考えを保育に活かせるよう努力して参ります。

2019年8月 のんなだより☀️

長い長い雨期が明け、いよいよ夏真っ盛り“蒸し暑さ”から“スカッ!とした暑さ”へ? やっと夏の遊びが楽しめそうです。お子様たちの体調に合わせてシャワーや水遊びをしています。(※水遊びをしない方が良い日は必ず連絡帳でお知らせ下さい)

4月に入園し、足元がまだ不安だった子たちが小走りする姿があったり、ちょこんと座り、好きな本を「もう1回、もう1回」と何度も読んでほしいと求める姿があります。

又、高く積んだ積木に恐々登り、一番上で「バンザイ」がしたくてできるようになるまで何度も挑戦する姿は感動させられます。そして、成功した時には一緒に穏やかに喜び合うようにしています。

私はかつて0才児(11か月)がヨチヨチ歩きを始めた時、スタッフが大喜びで応援していると、その様子を見ていた7か月児がベッドの柵にしがみつき必死で立つ練習をしていたのを見ました。

0才児、1才児、2才児はまだ赤ちゃんだからと甘くみてはならない。“人”として大人と全く同じ人格とプライドを持って努力もするのだと教えてもらったのです。同時に傍らにいるスタッフは子どもの成功を大げさに褒めたり喜び合う必要はないことも学びました。

先日あるテレビ番組で中学生がSNSで「いいね」を沢山もらうためにほとんどの時間を費やし、勉強する時間どころか眠る時間を削っていて両親が心配しているということでした。その中学生は「いいね」以外のマイナス意見であっても自分に関心を持ってくれているのでそれもOKとのこと。他人から自分の意見に賛同されるのは嬉しいことですし、決して悪いことではないとおもうのですが、“自分の方を見て欲しい”“自分を認めて欲しい”“関心を持ってもらえるだけでも・・”と、その為に身体をこわさないかと周りに心配させる程時間を費やし、熱中するものか・・・と不思議に思いました。

乳幼児期にたっぷり自分の思いに寄り添ってもらったり、そのままの自分を大人に認められ満たされていたら、自信を持ち育ったとしたら、“私を見て!”“関心を持って!”よりも、他に興味関心を持ち、なりたい自分になる為の努力をしたり、他者を思いやることができるようになる。それが中学生なりに成長することだと思ったのです。

園長 原田京子

2019年7月 のんなだより🎋

うっとうしい陽気はもうしばらく続くのでしょうか。そんななかで日中の日差しにしょぼんとしている紫陽花は雨上がりには生き生きとみずみずしい姿を見せ、私たちに元気を分けてくれています。

今月は日本古来の行事である七夕があります。のんな保育園では笹飾りを作り子どもたちやご家族の願い事でうっとうしい陽気を吹き飛ばしたいと思います。保育園に短冊をご用意してありますので、どうぞ願い事を書き笹に飾ってください。

1才児でも大人が考えているより想いは沢山あり、よく分かっているのです。

まだ言語による意思表示が出来ず、身振り手振りで表現しますがなかなか相手に伝わらずつい、押す、叩く、噛むという手段をとってしまいます。私たちは間に入り、被害を出さないようにしますが、間に合わない時もあります。

先日A君が私にB君を指さし“ここを噛んだ”という身振りをしたのをB君が見ていて“自分がアグッした!”という身振りをして眉間にしわを寄せ悲しげな表情。そして玩具棚の前に行き私たちに背中を向け、しばらくジーッとしていました。(その姿が愛おしかったです)

A君に「B君いけないことしちゃったって思ってるみたいよ」と言うとA君はうなずき、自分の遊びに戻りました。一方B君へは「アングしないで大丈夫でしょ。A君痛かったよ」と抱きしめると、頷き、自分の手で両頬をおさえ口をふさぎました。1才児といえども自分でいけないことをしてしまったことはよく分かっているのです。「叱らなくて良かった!」と思った瞬間でした。もちろん1才児ですから又同じようなことを繰り返すでしょう。それでも叱る必要はないと思っています。もし叱ったとしたら、自分でやったことを申告しなくなり、隠れてやるようになり自身意地悪くなるでしょう。1才児なりに許したり、悔いたりを体験しお互いに成長するのだと信じています。そしてその傍らに両方の気持ちを受け止め、理解し、責めたりしない大人がいてくれたら、大きくなっていじめたり、いじめられたりすることはなくなっていくのだろうと思うのです。

園長 原田京子

のんな保育園の食事

のんな保育園では、一人ひとりのお子様の好みや体調を考慮しながら、すべて自園調理で食事を用意しています。

2019年6月 のんなだより🍃

夏日が続いた5月に、うだるような陽気を経験し、日本の四季が崩れた?と思うほどでした。これから梅雨に入り雨の日が多くなるのでしょう。

子どもは雨の日の散歩が大好き。傘をさして長靴を履くだけでウキウキするようです。 雨に濡れて生き生きする花達を見るのも楽しみです。

のんな保育園に入園して2カ月の親御様からニュースが入りました。「保育園から帰って来ると穏やかで落ち着いている」、また他の方は「激しく泣くことが少なくなった」、また「大人の話しをよく聞き、理解するようになった」など、それぞれの親御様からお家でのお子様の変化を寄せて頂きました。もちろん親御様方のお力が大きいのですが、園で大人に責められたり、禁止されることのない活動の中で伸び伸び生活しているからかしらと、スタッフ一同喜び、沢山の元気を頂きました。

先日、園児全員が揃う日がありました。いつも担任を一人占めしている子達が“抱っこ”も“玩具”も、“寝る所”も子ども同士で自己主張したり譲ったり、何やら大人には分からない宇宙語?で話していると思うと丸くおさまり、スタッフの介入の必要もなく、穏やかに一日が過ぎたのでした。

普段あるがままを受け入れられている子達は状況変化をキャッチし、可能なこと、不可能なことを理解して友達と交流したのだと思います。賢いですね。これからもスタッフはあまり口を出さず、子供達に共感し、寄り添って参ります。

このところ世間では子どもが犠牲になる事故、事件が多く悲しい限りです。

“子どもは国の宝” 子どもの保育(養護と教育)を一番に考える社会であり、国でありたいです。

園長 原田京子

2019年5月 のんなだより🍀

神田川沿いはピンクの桜から柔らかい緑に変わりました。この連休は涼しい日があったり夏日があったり、急な雷雨に見舞われたり気候の変化の多い日でしたが、皆様はどんな休暇を過ごされたでしょうか?

お子様とじっくり関わったことで「こんなことできるの?」「そんなことも分かるの?」「そんなことがしたかったの?」等々、お子様の成長を喜んだり、驚かれたり、「こんな時どうすればいいのかしら?」と戸惑ったり..とお忙しいお休みでしたでしょうか。

お休みの中のお子様のご様子、発見等教えて頂き私共と共有させて頂けたら嬉しいです。 私達スタッフも、学生時代を過ごしたアメリカへ旅行したり、家族の住む地方に行ったり、普段できない親孝行をしたり、改めて保育指針を読み返し、日ごろの保育を振り返るなどしました。

又、のんな保育園のサポーターであるアトリエ・ル・マタンの浅羽聡美先生が保育学会(大妻女子大にて)で“乳児の造形表現についての考察―1歳児の事例から―”を発表されたので学んできました。

改めて子供の“やりたい!(表現したい!)”を保障し見守ることの大切さを実感致しました。

これ等スタッフの経験はのんな保育園での保育に生かして参ります。

園長 原田京子

2019年4月 のんなだより🌸

神田川沿いの桜が見事に咲き、毎日お花見散歩が楽しめるようになりました。先月まで在籍していたお友達がそれぞれに転園し、さびしさを感じておりましたが、4月から新しいお友達、一時保育の方々を迎え元気に出発です。

のんな保育園はゆっくり(そのお子様に合わせて)ほっこり(あたたかく)寄り添う(押し付けるのではなく)色々な事柄を提案し、”やりたい!”を保障して参ります。ですので叱る必要はないと考えています。

自主性を育てるのは、何かを教え、早くできるようにさせるのではなく、指示、命令、禁止されず自分からやりたくなるのを大人にじっくり見守られることだと信じています。

のんな保育園と保護者の方々と手をたずさえて楽しい子育てをしたいと存じます。宜しくお願い申し上げます。

園長 原田京子

2019年3月24日 「親子でアート遊び」

この度はたくさんのご応募をいただきありがとうございました。定員となりましたことをご報告させていただきます。今回ご参加できなかった方も、次回ぜひご参加くださいませ。

子どもの成長にとって描く、表現する、とはどのような意味があるのでしょうか。保育園での造形表現の専門家を招き、親子で描き、探ってみるワークショップです。

<日時>
3月24日(日)午前の部:10:30〜12:00〔満員〕 午後の部:13:30〜15:00〔満員〕

<場所>
のんな保育園

<参加費>
無料

<定員>
7組
1~3歳くらいまでのお子さんと家族でご参加ください(計2~4名程度でお願いします)

<お申込み>
お電話(03-6339-6441)またはお問い合わせページより、お名前、お電話番号、メールアドレス、お子様の年齢(又は月齢)、参加人数をご連絡ください。

2019年3月 のんなだより🎎

公園のこぶしのつぼみが青い空に真っ直ぐ上に向かい、寒い冬からぬけだしたように伸びていました。早く花を咲かせたい様子。春ですね。

この冬はお子様と雪に触れることができませんでした。自然の氷を観察したくて何度も洗面器に水入れて夜、外に出しておきましたが一度も氷を見ることができず残念でしたが、春を感じると嬉しいものです。

のんな保育園でも嬉しいことがたくさんです。

T君が「グランマ、今日乗ってきた電車は何色だった?」と聞くので自分が乗る電車の色を意識するようになったのですが、出勤途中に神田川沿いを歩いているとレインボー色の電車が来たのです。「ラッキー!今日は何か良いことが起きそう」と心ウキウキ。なぜってT君はいつもレインボー色の電車を見ると満面の笑みで「ラッキー!!」と言うのです。その可愛い笑顔を見ると私達も幸せになるのです。そして「レインボーカラーの電車を今朝見たのよ」と話すと素敵な笑顔で「グランマ良かったねぇ、ラッキーだね!!」と共に喜んでくれるのでした。

1歳のH君は毎日の変化が目覚ましく、私たちを驚かせてくれています。食事時に自分の欲しい物を指さし、それ以外の物を口に差し出すと首を横にし、怒るような声を出します。前日まで自分ではつまみ食べをしなかったのが、急に自分で欲しいものをサッサとつまみ、口に入れるのです。日に日につまみ方が上手になっています。

又、お兄ちゃんの後を追いかけ、お兄ちゃんがお絵描きをしていると、色鉛筆を取ろうとするので、紙とパステルを準備すると描こうとするのです。意志がはっきりして、やりたいことを何とか私達に伝えようとしているのがわかります。毎日が楽しみになるよう、私達に幸せを運んでくれています。

園長 原田京子

2019年2月23日 「ママと赤ちゃんのためのタッチケア教室」

どなたでも参加できるオープンイベントです。マッサージするように優しく触れ合いながら、赤ちゃんと心と心のコミュニケーションを楽しみましょう。ゆったりとした心地よいタッチでママと赤ちゃんのココロとカラダが癒されます。 さらに子育てで疲れた身体をストレッチで緩めてリフレッシュしましょう。最後は子育てについての情報交換。どうぞゆっくり・ほっこりした時間をお愉しみください。

<日時>
2月23日(土) 午前の部:10:30〜12:00〔満員〕 午後の部:13:30〜15:00〔満員〕

<内容>
☆赤ちゃんへのタッチケア(天然の植物油を使用して赤ちゃんに触れていきます)
☆ママのためのセルフケア(ヨガを応用したストレッチなど)
☆おしゃべりタイム(日頃の子育てで大変なことや楽しい事などを話したり、園長がご相談も伺います)

<講師>
多々良久仁子(たたら くにこ)
のんな保育園保育士。日本タッチケア協会の指導者認定修了。AEAJ認定アロマセラピスト、エサレンマッサージプラクティショナー、日本タッチケア研究会会員。産婦人科で5年間アロマテラピーマッサージとベビーマッサージ教室を担当。産婦人科を退職後は、タッチケアを伝える活動を保育園、自宅サロンにて行っている。

<料金>
500円(オイル・テキスト代)

<定員>
10組

<対象月齢>
生後2ヶ月から一歳半まで

<お申込み>
お電話(03-6339-6441)またはお問い合わせページより、お名前、お電話番号、メールアドレス、お子様の年齢(又は月齢)、参加人数(1組以上の場合)をご連絡ください。

2019年2月16日

かわいい姉妹が遊びに来てくれました。

2019年2月 のんなだより❄

今月は一年で一番寒い日が多い月と言われる反面、水温む日もあり、寒暖差が大きい月ということでしょうか。それだけにお子様の体調管理には充分気をつけたいですね。

冬の自然を体験して欲しくて夜、洗面器に水をはり、外に出しておきました。氷をつくり観察したかったのですが、1月はかないませんでした。

一年に一度くらいは雪が降って欲しいと思います。確かに生活は大変になりますが、雪の降る様を見てどう感じるのか、雪に触れて分かることは?雪の上を歩く、丸めてみる、それをぶつける、形ある物が作れる。陽に照らされてキラキラ光る様子、眩しさを感じとる、等々色々な体験をして感性を豊かにして欲しいです。

2月は節分のある月です。鬼にさらわれた娘が菜種を落としながら鬼の家まで行ったことで春に菜の花が咲き、その道を辿った親が娘を救ったという話を思い出し、春が近づいていることに心が弾みます。

今月から多々良久仁子保育士が加わります。多々良はセラピストでもあり、タッチケア、親子ヨガ等でお役に立てると存じます。宜しくお願い申し上げます。

園長 原田京子

2019年1月21日 園の風景

のんな保育園がオープンして2週間がたちました。面談・体験入園お待ちしております。ただいま一時預かり保育も受け付けております。

2019年1月 のんなだより

新年明けましておめでとうございます。良いお天気に恵まれ、穏やかなお正月でした。

長いお休み中にお子様の成長の速さに驚かされたり、今何を求めているのか、どう応えることがよいのか等、色々お考えになる機会だったかと存じます。

普段決して信心深いとはいえない私でも、年の始めにお子様の幸せ、親御様が楽しく子育てできますように、のんな保育園に沢山のお子様が集まりますように、そしてスタッフの健康と学ぶ心を持ち続けてほしいこと等、沢山神様にお願いをしてしまいました。

私は長い間保育の仕事をしていて、お子様の発達に教育現場の大人がついて行けてないように思っています。大人は子どもにより早くより多くのことを教え込み、覚えさえることが良い教育だと思い込み、子どもの想いや能力に寄り添っていないのが現実です。

昨年の保育指針改定により、幼児期に育みたい3つの資質

①個別知識技能(経験・興味で得た事柄)

②思考力、判断力、表現力(友達と考えを共有するetc)

③学びに向かう力、人間性(すごい!やりたい!)

が提示されました。

上記の資質を育むために、子どもが主体的に、自ら学びたいという気持ちと、他者と対話的であることが求められます。

保育とは〔教育+養護〕です。この幼児期、何かを教え込むのではなく、自ら○○をしたい!これはどうなってるの?それはどうして?もっと調べたい!知りたい!と色々なことに興味、関心を持って学ぼうとする気持ちが育つということです。

それには、大人にあるがままを受け止められ、肯定される事で人を信頼でき、大人に愛されることで自分に自信を持つことが一番大切だと思っています。

させられた事は積み重ねになりませんが、自ら求めて積み重ねたものは身につきます!
ですから、のんな保育園では、指示・命令・禁止をせず、提案・寄り添い・励ましに変えて保育して参ります。

本年もよろしくお願い致します。

園長 原田京子

2019年1月7日 開園のご挨拶

1月7日にのんな保育園はオープン致しました。

“子どもは100の言葉を持っている。しかし大人に99を奪われる”という言葉は、保育者としてショックを受けた言葉です。大人は子どもに自主性を求め自立させようとしますが、「こうしなさい!これはダメ!」と、無意識のうちに自立をさまたげていることが多々あります。これは大人が、かなり覚悟をして自分を改めなければ治らないことです。

これからのお子様たちが本当に主体的に生きるためには、この乳幼児期にこそ、大人にあるがままの気持ちを受け止めてもらい、肯定されることで、他者を信頼し、自信を持つことが大切だと思っています。

のんな保育園では、お子様たちに指示・命令・禁止をせず、提案・寄り添い・励ましに変えて、自己の力を引き出してまいります。

のんな保育園 園長 原田京子